中野友加里さんが驚いた真央さんの引退

産経ニュース
今年一番驚いた浅田真央の引退 大技挑んだ心境に共鳴
配信日時:2017.4.29 11:00
http://www.sankei.com/sports/news/170429/spo1704290001-n1.html

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引退の記者会見でさまざまな表情を見せた浅田真央さん=4月12日、東京都内のホテル

 今年、一番の驚きのニュースでした。

 4月10日夜、フジテレビを見ていたら速報のテロップが流れました。浅田真央が自身のブログで引退を表明-。すぐに彼女のホームページを閲覧すると、「選手生活を終える決断を致しました」という文言が目に飛び込んできました。

 その後の一部も抜粋させていただきます。

 「復帰してからは、自分が望む演技や結果を出す事が出来ず、悩む事が多くなりました。そして、去年の全日本選手権を終えた後、それまでの自分を支えてきた目標が消え、選手として続ける自分の気力もなくなりました。このような決断になりましたが、私のフィギュアスケート人生に悔いはありません」

 文章を読んでいて、彼女の内面にある気持ちがすごくよく伝わってくる内容に思わず泣きそうになってしまいました。

 長年にわたってからフィギュアスケート界を牽引(けんいん)し、26歳まで現役を続けたというのは、まさに称賛に値します。

 ブログや引退会見の文言からは、12位に終わった昨年末の全日本選手権で引退に気持ちが傾いたことがわかりました。私自身は、今シーズンを通じて彼女自身がとても苦しい状況で滑っているように思いました。

 約1年の休養を経て復帰したのが昨季の2015~16年シーズンでした。休む前の自分に追いつこう、そして追い越そうと思っても、なかなか思うように演技ができないもどかしさと戦っていたようにも映りました。

 記者会見で印象に残っているのは、「トリプルアクセルに声を掛けるとしたら」という質問に対し、「なんでもっと簡単に跳ばせてくれないの」と答えた場面でした。同じ大技に挑戦してきた私には、その心境が痛いほどわかりました。

 浅田選手は最後までこだわったトリプルアクセルがあったからこそ、彼女の演技は迫力があったのです。

 引退表明後、産経新聞から電話取材があり、「小さいころ一緒のリンクで練習したが、それこそ一日中練習していた。天才と騒がれていたけれど、自分にとても厳しい努力の選手だった。ずばぬけた技術、美しさもあったが、一番のすごさは苦しさから逃げない精神力。天才である上にたゆまぬ努力を重ねたスケーター。存在感は別格だった」とコメントしました。

 12日に東京都内のホテルで行われた引退会見の後、そろそろ落ち着いたかなと思い、真央さんにメールを送りました。「少し心にも時間にも余裕ができると思うので、ぜひ家に赤ちゃんでも見に遊びに来てください」

 律義な彼女からは間もなく返信が届きました。その中身はプライベートなので紹介できませんが、少し肩の荷が下りたのかなと思える言葉がありました。

 バンクーバー五輪メンバーや代表を争った選手で、真央さんが最後の現役選手でした。寂しくもありますが、スケート靴を脱いだ今後の活躍が楽しみでもあります。真央ちゃん、本当にお疲れ様でした!!

 ■中野友加里(なかの・ゆかり)1985年8月25日生まれ、31歳。愛知県江南市出身。史上3人目のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に成功し、2006~08年まで3年連続で世界選手権日本代表。10年に現役引退し、フジテレビに入社。早大大学院修了。

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引退会見終了のあいさつで、報道陣に背を向けて涙を拭う浅田真央さん=4月12日午後、東京都内のホテル

真央さんがなぜこれ程、愛されるスケーターになったのか?それは、中野友加里さんが書かれている通り、浅田選手は最後までこだわったトリプルアクセルがあったからこそ、彼女の演技は迫力があったからだと思う。

無難な演技をして、出来栄え重視・高得点狙いであれば、毎回安定して表彰台に乗れたでしょう。真央さんなら、難易度を落として滑れば、ミスなく完璧に滑ることができたと思う。

けれど、真央さんは慢心せず、常に高みを目指し、高難度技に挑戦し続けるという姿を私達に見せてくれた。フィギュアスケートを進化させ続けた功績は大きい。

> 一番のすごさは苦しさから逃げない精神力。天才である上にたゆまぬ努力を重ねたスケーター。
真央さんは決して言い訳しないし、愚痴や不満を口にしない。そして、真央さんのお母さんが真央さんの事を努力の天才と評していた。真央さんは決められた事を地道にコツコツと練習する人。

トリプルアクセルに女性が挑戦することは骨盤が広いため、男性より負担がかかる。そして、真央さんはトリプルアクセルに挑戦することに加えて、完璧に演技をこなすためによく練習した。

あまりに練習熱心だったので、疲労が蓄積し、引退が早まった。といっても、ベテランと云われる年齢まで活躍したので、本当にすごすぎるんだけどね。

それから、トリプルアクセルにこだわらなかったら、金メダルの数はもっと多かっただろうと佐藤信夫コーチがおっしゃっていたよね。

真央さんはトリプルアクセルに挑戦しないで優勝しても、ちっとも喜ばなかったという。真央さんにとってトリプルアクセルはモチベーションを上げるもの。恐らくトリプルアクセルを跳ばないフィギュアスケートは存在しないのでしょう。
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