こんな自分を想像していた

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真央貫禄の首位発進で思わずガッツポーズ「こういう演技したいと」
配信日時:2015年11月7日 05:30
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2015/11/07/kiji/K20151107011463580.html

フィギュアスケートGPシリーズ第3戦・中国杯 女子SP (11月6日 中国・北京)

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会心の復活演技。フィニッシュで万感の思いを込めガッツポーズの浅田真央 Photo By スポニチ

 昨季の休養から復帰した浅田真央(25=中京大)が、女子ショートプログラム(SP)でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決め、71・73点で首位に立った。3―3回転の連続ジャンプで回転不足、3回転ルッツで踏み切り違反を取られ世界最高難度のプログラムを完遂できなかったが、2季ぶりのGPで好発進。演技後は初めて、18年平昌五輪への意欲も示した。本郷理華(19=邦和スポーツランド)は、自己ベストの65・79点で2位につけた。

 こんな自分を想像していたから、自然と体が動いた。いや、動いてしまった。演技を終えた浅田が力強く両拳を握りしめる。「きのうこういう演技をしたいなと思ってて。イメージ通りにできた」。そして、いたずらっぽく笑った。「振付師の先生からはあまりガッツポーズをしない方がいいって言われているけど、うれしいので」。2季ぶりのGP復帰戦で、貫禄の首位発進だ。

 ジャンプ構成が世界最高難度のSP「すてきなあなた」は「予想外のレベル。もうちょっと先だと思った」と言う。トリプルアクセルは決めたが、フリップ―ループの連続3回転はループが回転不足。3回転ルッツも踏み切り違反で減点されたが意に介さない。「ルッツはハーフハーフ。できる時もあればできない時もある」。セクシーな女性ボーカルに乗り、男性を誘うようなしぐさも。「いい表情でできたんじゃないかな」と胸を張った。

 10月のジャパン・オープンで553日ぶりに競技会に復帰し、今大会でGPシリーズに帰ってきた。10年前にシニアデビューを果たした中国杯。会場は改装されていたが「(会場の)外とかスーパーマーケットとか一緒だったし懐かしいな」と笑う。あの頃は滑ることが、ただ楽しかった。あれから10年。スケートを辞めようと思ったこともある。休養し、自分と向き合い、思った。

 「小さな頃からスケートにささげてきた。年齢的にも体的にもまだまだできる。最後まで“やりきった”と思えるまでやりきることが、スケート人生で一番大切なこと」

 9月に25歳になった。関係者は言う。「スケーターとして、大人になった」。休養前と休養後、練習に対する姿勢が変わった。ガムシャラなトレーニングでは体が持たないことを自覚している。遠征前も自らを追い込み、現地入り後の練習時間の少なさに不満を抱いていた姿はもうない。限られた時間に集中し、オフはカフェ巡りなども楽しむ。手抜きではなく、息抜きも必要と悟った。

 演技後、中国メディアに「次の五輪は?」と問われ、初めて18年平昌五輪への思いを口にした。「もちろん、頭にはありますけど…」。迷いなく言葉を紡ぐ。「まずあした(7日)のフリーに向けて頑張ります」。今は目の前の試合に集中しGPシリーズ出場8大会連続優勝を目指す。一歩一歩、着実なステップを刻んだ先にはきっと3度目の夢舞台が待っている。

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会心の演技の笑顔がまぶしい。やり切った、自分が想像していた出来だからガッツポーズ。全然嫌な感じはしない。今までずっと下げられ続けたから、やっと正当に評価されるようになって良かった!
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