令和に羽ばたくスケーター

日刊スポーツ
三原舞依、苦悩シーズン経て見つけた2つの「自分」
配信日時:2019年4月28日10時0分
https://www.nikkansports.com/sports/news/201904280000143.html

<令和に羽ばたくスケーター 三原舞依>

31年の時を刻んだ「平成」は、日本フィギュアスケート界にとって、人気競技への階段を駆け上がった躍進の時代となりました。スケーターの多くが世界のトップクラスとなり、国内での国際大会代表争いは激しさを増しています。

30日まで続く連載「令和に羽ばたくスケーター」では、平成最後となった今季の雪辱を期す選手たちを取り上げます。第1回は女子の三原舞依(19=シスメックス)。「3位」と「4位」の差を痛感する、大学2年生の思いに迫りました。

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全日本フィギュアスケート選手権大会 女子ショートプログラム SPで滑る三原舞依(2018年12月21日撮影)

220・80点。5位に23・17点の大差をつけながらも、18年12月に行われた全日本選手権でたどり着いたのは「4位」だった。12月23日のフリー。最終滑走で同門の坂本花織(シスメックス)が228・01点をたたき出した瞬間、三原はほほえみながら上位3人の待機場所を離れた。19年3月の世界選手権出場枠は「3」。表彰台を逃したことの重大さは、誰よりも自分が分かっていた。

「去年の全日本だけじゃなくて、一昨年(平昌五輪シーズン)のグランプリ(GP)シリーズ2戦、去年の(GP)1戦も4位。4位と3位の違いは、死ぬほど分かっているんです。でも、仮に自分の演技に対して満足していたとしても、何かが足りないからその順位であり、点数になっている。良かった選手、点数が出た選手っていうのは、私に足りないものを持っていて、私以上のものがあるんだと思います。それに対して心から『おめでとう』という気持ちがあります。でも、悔しさはありますね」

三原はいつも、正直に他のスケーターに対するリスペクトを言葉にする。一方、競技者として当然の「悔しさ」も心の奥底にある。

年末は悶々(もんもん)とした時間が続いた。「正直、ちょっと引きずりました…」。自らの演技動画を何度も再生し「ここがダメ。ここもダメ」と心の中でつぶやいた。体の動かし方、目線が理想と少し違う。自然と悪いところばかりに目がいった。

「結果の悔しさはいつも自分に向きます。『身長が小さいのかな』とかまで思ったりしますからね(笑い)。まあ、それは関係ないと思うんですけれど、そこまで思いこんだり、考え込みすぎるタイプなんです」

五輪有力候補として臨んだ昨季も、ショートプログラム(SP)のタンゴに苦しんだ。出遅れが最終的な順位に響くことが多く、結果として平昌五輪切符をつかむことはできなかった。

「五輪シーズンは、考え込む自分しかいなかったですよね。その度に『あ~あ』となって、どんどん自分でマイナスにしていった」

そんな三原だが、意外なきっかけから前を向いた。

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フィギュアスケート4大陸選手権女子シングルス2位の三原舞依(2018年1月26日撮影)

「2019年1月1日から何をしたっていう訳でもなく、なんか気持ちが晴れて、考え方がポジティブになりました。いい意味で吹っ切れた。だから、今季はいいことも、悪いこともあったけれど、気持ちのコントロールという面で、成長できたシーズンになったと思っているんです」

3位に滑り込んだ2月の4大陸選手権、日本代表の主将として優勝した3月のユニバーシアードを経て、新しい自分が姿を見せた。

「深くは考えるんですけれど、深く考えすぎた後に『ちょっと落ち着いている自分』が『深く考えすぎる自分』を、うまく抑えられるようになったんです」

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アイスショーのために4月初旬に訪れた北海道で、「令和」のパネルを持って笑顔を見せる三原舞依(本人提供)

昔から存在する「深く考える自分」と、新しく生まれた「客観的に見る自分」。苦悩のシーズンを経て、2つの「自分」による、理想のパワーバランスを見つけたようだ。

「両方の自分にフォーカスして、両方を成り立たせたい。悔しさも大事にするし、対処の方法も知っている。そうなれたら、一番強い人になれると思うんです。五輪シーズンに考え込みすぎていた自分も『何でか知らないけれど(どんどんマイナスに考えていた)』と感じる(笑い)。今、そう思えるようになっているのが、客観的に見えている証拠だと思うんです」

令和元年の来季に向け、ハート形の色紙には迷うことなく「世界選手権 出場する!!」としたためた。今季はひと足早くシーズンを終え「私も混ざりたかった。まだ足りていないところがたくさんあるので、それを克服していきたいです」と自国開催だった3月の世界選手権を見つめた。では、目標を達成するためには何が必要なのか-。それは「深く考える自分」が、すでに見つけている。

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令和元年の誓いとして「世界選手権 出場する!!」としたため、笑顔を見せる三原舞依(撮影・松本航)

「やっぱりショートプログラム(SP)。ショートは大会の最初の演技になるんですよね。そこから思い切っていける、強いスケーターになりたい。例えば、体が動きにくい朝練の1本目のジャンプ。そこがミス無くできれば、本番の心配もなくなると思うんです」

技術、メンタル面での課題を掲げ、今度は「客観的に見る自分」が、まもなくやってくる「時代の分岐点」を冷静に分析した。

「4月1日に『令和』が発表される歴史的瞬間を家のテレビで見ていて、感謝の思いが出てきたんです。『この世に私を生んでくれてありがとう』という家族への感謝と、平成の間にスケートを教えてくださった先生たちへの感謝。この時代にいることの幸せ、感謝を、令和の試合で示していきたいと思います」

8月22日に迎える二十歳を前に、三原の内面が変化を始めている。【松本航】

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令和元年の誓いとして「世界選手権 出場する!!」としたため、笑顔を見せる三原舞依(撮影・松本航)

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舞依ちゃんの清楚で謙虚な姿勢に好感が持てますねえ。育ちがいい女性だなあと思います。舞依ちゃんの努力が報われる日が訪れることがあるといいのですが・・・(*≧人≦*)オネガイ~~!!!!

2017年のワールドは舞依ちゃんがショート15位から総合5位まで追い上げたおかげでヒラマサ五輪の枠取りを2枠にできました。もしかしたら、女子シングルは1枠になっていたかもしれないのによく頑張ったと思います。

エースさんが疲労骨折で欠場でしたよね。初出場の選手に枠取りして来い!というスケ連に重圧を掛けられた中、本当によく健闘したと思います。

この2シーズンは報われない結果になっていますが、それでもGPシリーズに台乗りしていますし、四大陸選手権は3年連続台乗りしています。

日本の世界選手権の出場枠は「3」じゃ足りないですね。「5」は欲しいなあと思います。舞依ちゃん、令和元年の活躍を期待していますよ~!
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