氷上の光と影⑦

ヽ(・∀・` )っ⑥からの続きだよ~☆彡

P63  カナダ有利のお膳立て

 五輪開催前から、風は北米に向かって流れていた。

 前年カナダのバンクーバーで開催された世界選手権では、サレ&ペレティエがベレズナヤたちを抑えて優勝した。だがヨーロッパ人の記者が会見で指摘した通り、この大会では明らかにロシアのペアの演技のほうが、出来がよかった。だが差がそれほど大きくない場合、主催国の選手にご祝儀のようにして高めの得点が出ることは、フィギュアスケートではままあることである。ドイツの通信社の記者、アンドレア・フランクは「明白な開催国有利の判定だ」ともらした。

 だがソルトレイクシティ五輪の場合と違ったのは、「判定が不当」という声が、北米のメディアからまったくでなかったことである。どこの大会でも米国メディアが主導権を握って世論を作っていきがちだが、北米開催の試合ではことさらその傾向が強い。五輪前年の世界タイトルは平年よりのそれより値打ちが大きく、ここでカナダが優勝したことは五輪に向けて王手をかけたも同然だった。

 五輪ペアの金メダルは、1964年からずっとソ連・ロシアが独占してきた。40年ぶりに北米チームがロシアを破ることができるか。五輪開催前に放映された北米の特集番組では必ずサレ&ペレティエが登場して、打倒ロシアの空気を盛り上げていった。カナダをヒーローにするお膳立ては、すべて事前に揃っていたのである。

 また五輪のわずか5ヵ月前、世界中を震撼させた同時多発テロ事件が起きていた。それに伴い、この五輪開催中現場にはずっと普段と違う、まるで戦時下のような緊張感があった。反動で米国人の愛国心に火がつき、普段にもまして北米至上主義の空気が一貫して流れていたことを否定できない。

 北米のメディアはシハルリゼがよろける瞬間だけを、何度も何度も放映した。

 だがサレ&ペレティエはSPの最後のポーズで転倒している。技の最中ではないため直接の減点対象にはならないが、それでもまったくのノーミスだった他のチームを押しのけてSPで2位になったことには批判的な意見もあった。何度も繰り返し放映された映像が、たとえば彼らのこのSP転倒シーンだったらどうか。あるいはウォームアップの最中にサレに激突されたシハルリゼの映像だったとしたら。一般大衆の頭にすりこまれた印象は、まったく別なものだったはずである。

ロシアのペアが、かわいそうだよ。もういい加減にしてやればいいのに

 日本から取材に来ていた記者たちからは、そういう声がもれた。現地に派遣されていた記者の大多数は、この騒ぎに尋常ではないものを感じ取っていた。現地から送られた新聞記事のほとんどは、行間にこのヒステリックな騒ぎ方の異様さを匂わせている。だが現場を見ていない新聞社の論説委員たちのコラムは、「不正は許せない」というトーンで一貫していた。日本のあるテレビ局のキャスターは、「ロシアは金メダルを返すべきだ」とまで発言したと聞く。

 フィギュアスケートの内部事情にうとい一般メディアが、米国の一方的な報道の尻馬に乗ってしまう形になったのはやむを得ないことだった。

 アントン・シハルリゼは、ソルトレイクシティに滞在中8キロ体重が減ったという。

「これでよかったんだろう。出ろというなら、彼らと一緒にまた表彰式に出席して構わない。頼むから、もう騒ぎはこれでおしまいにしてほしい」

 カナダに2個目の金メダルが出されることの感想を聞かれて、シハルリゼはそう語った。

「いっそのこと金メダルを3つ出したら?キョウコとジョン(彼らのトレーニングメイトで米国代表のイナ&ジンマーマン。総合5位)も完璧なプログラムだったもの」ベレズナヤはそうコメントした。ノーミスの演技をしたから必ず五輪で優勝できるものではない、ということを精一杯皮肉ってみせたのだろう。

 ちなみにその後開催されたアイスダンスでは、予想通りフランスのアニッシナ&ペイゼラが優勝した。だがロシアのジャッジは、フランスではなく自国のロバチェワ&アベルブクに1位をつけた。

 ペアの不正採点は本当にあったのか。

 そしてロシアの演技は、本当に金メダルに値しないものだったのだろうか。

> 五輪のわずか5ヵ月前、世界中を震撼させた同時多発テロ事件が起きていた。

大規模テロがあったおかげで、何だか五輪開催の趣旨が変わってしまったんだよね。

> アントン・シハルリゼは、ソルトレイクシティに滞在中8キロ体重が減ったという。

食事を摂っても、身になってない。ものすごい心労。

ソルトレイク五輪は今から16年前に開催された。その時の北米メディアの状況と、今の状況は何か変化があったのだろうか?

今、世界的に記録的な猛暑が続いている。2020年、あと2年後の東京五輪の開催期間が真夏という狂気は、アメリカ様の圧力によるものらしい。(2020年7月24日金曜日~8月9日日曜日)

何でもこの時期は、アメリカではめぼしいスポーツイベントがない閑散期なので、東京五輪の開催を真夏にしろ!という事なのだ。

ロイター
焦点:東京五輪、なぜ真夏に開催か 猛暑で懸念高まる
配信日時:2018年7月30日
https://jp.reuters.com/article/summer-olympics-tokyo-idJPKBN1KK09D

いくら実施時刻を早めようと、熱中症でバッタバタと選手が倒れていくのではないかと予想される。日本の湿度は、日本人からすると日本より暑いと思っている国から来た人が、「日本は自分の国より暑すぎる」と感じるぐらいだ。

お金儲けをする人に権力があり、大会に出場する選手の事なんて、1㍉も考えてはいやしない。

まだ2年あるので、東京五輪の開催期間を秋に変更する事はできないだろうか?選手の皆さんが気の毒でならない。

現代ビジネス
元官僚だからこそ分かる「サマータイム導入議論」のバカバカしさ
投稿日時:2018.08.13
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56990

それから、日本国民にとっても不幸だと思う事が、サマータイムの導入をたかだか2週間の五輪のために導入しようとしている。欧州のような高緯度にあり、日没が遅い国ではサマータイム導入のメリットがあるだろうけど、日本のような低緯度で日没が早い国には必要ないのではないだろうか?

2時間早くなる事によって、残業が増える事が懸念されている。より過労になるでしょう。サマータイム開始日に遅刻する人続出しそうだし、睡眠障害が起きそう。不眠症を作り出して、医療業界が金儲けという仕組みを狙っていたりして(笑)
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コメント
この記事へのコメント
こぱんだ様、こんばんは。こちらにもコメントさせてもらいます。
ベレシハとサレペレの塩湖の演技、両方動画で見たことがあります。
まず、ベレシハは華があります。SP、FS、EX、全部素晴らしい。今でもよく見ます。
サレペレはSPの最後のポーズでこけた後、ゲラゲラ笑っていて非常に印象が悪かったです。
FSは、衣装がひどかった。男女とも濃いグレーのキラキラもついていない、囚人服のような衣装で、いや、この人たち完璧に外してるだろ・・・。と思いました。とにかく地味。
EXもアンコールも人を小ばかにしたようなコミカルプロでつまらなかった。
なんとなく余裕っぷりがヨナや特例君っぽくて嫌な感じです。そりゃ、人気も出ませんよ。
アゲ選手は自分がアゲられてるとわかっていたらおちゃらけるところが嫌ですね。Pチャンやメドベもそうでしたが。浮かれてしまうんですかね。
ISUがアゲたい選手に限って人気が出ないのは皮肉ですね。
2018/08/31(金) 23:12 | URL | doroshi- #9K64Lzaw[ 編集]
doroshi- 様

いらっしゃーいヽ(*´∀`)ノ【゚・*:.。. ☆WELCOME☆.。.:*・゜】こちらにもコメントありがとうございます!!(人◕ω◕)ぁりヵゞ㌧㌧♬

> ベレシハとサレペレの塩湖の演技、両方動画で見たことがあります。

私はこのペアの採点で揉めた頃、塩湖の最中にぼんやり見ただけでした。その頃はジャンプの種類・難易度・点数について、全然分かっていませんでした。ただ覚えているのは、カナダペアは衣装が地味で、お昼のドラマを見ている感じがしました。いかにも軽いプログラムです。

> まず、ベレシハは華があります。SP、FS、EX、全部素晴らしい。今でもよく見ます。

doroshi-様のおっしゃる通り、このロシアペアの方が出来が上ですよね。それなのに、北米メディアはシハルリゼがよろけた所を執拗に放映して、印象操作をしたんですね。

> サレペレはSPの最後のポーズでこけた後、ゲラゲラ笑っていて非常に印象が悪かったです。

ああー何となく覚えています。たぶん、笑えるぐらい余裕があるんだぞというアピールじゃないですかね。

> FSは、衣装がひどかった。男女とも濃いグレーのキラキラもついていない、囚人服のような衣装で、いや、この人たち完璧に外してるだろ・・・。と思いました。とにかく地味。

そうなんですよー超地味なグレーの衣装。氷上なんですから、もうちょっと明るい衣装にしたらいいのにね。曲が昼メロのような「ある愛の詩」ですから・・・あの映画の話は韓流(寒流)ドラマに繋がるものなんですよねえ。

> EXもアンコールも人を小ばかにしたようなコミカルプロでつまらなかった。

いかにもアメリカっぽいものですよね。実は(隠してないけど)ケベック州に住むフランス系カナダ人ですけど。それにしても、今、アメリカでこういう感じの大会が開ける余力がありますかねえ。フィギュアスケートは老人と子供のものになりつつあるように見えます。マジック、サーカス、人形劇(マペット)と同じ類ですね。

> なんとなく余裕っぷりがヨナや特例君っぽくて嫌な感じです。そりゃ、人気も出ませんよ。

五輪の前年(2001年)のワールドのEXの動画を見てみましたが、doroshi-様のおっしゃる通り、真面目に取り組んでいる感じがしませんね。悪ふざけというか、余裕をアピールして、かなーり印象が悪いです。やっぱり、真摯な態度の選手じゃないと人気が出るはずないですよね。

> アゲ選手は自分がアゲられてるとわかっていたらおちゃらけるところが嫌ですね。Pチャンやメドベもそうでしたが。浮かれてしまうんですかね。

分かります、分かります!お茶らけないとえこ贔屓されている自分が他の選手からいじめられると思うからなのか?とにかく、アゲ対象の選手はそういう風になります。天狗ピノキオになっちゃうんですかね。いずれ覇権は終わるんですけどね。

Pちゃんは特例君が出て来て、急にトップから落ちました。メドべもザッキーが出て来て、あっという間。ザッキーは別に嫌味な感じはしませんが、体型変化がどうなるんでしょうね。今季持つでしょうかねえ。

ロシアジュニアのGPシリーズの結果を見たのですが、アリョーナ・コストルナヤとアリョーナ・カニシェワのレベルの高さを見て、ザッキーはおちおちしていられないと思いました。ザッキーはすごく美人ですけど、ダブルアリョーナも超美人。

Alena Kostornaia (RUS) | Ladies Free Skating | Linz 2018  2018/09/01 に公開
https://youtu.be/KTFtV0Lt0eI

Alena Kanysheva (RUS) | Ladies Free Skating | Linz 2018  2018/09/01 に公開
https://youtu.be/JNDq3dlycNE

> ISUがアゲたい選手に限って人気が出ないのは皮肉ですね。

芸能界も同じですよね。ごり押し芸能人に限って、よくテレビに出ていても、実際はファンがいませんものね。フィギュアスケートは一応スポーツですから、真剣に競技に取り組んでいる選手じゃないとスケオタはファンにならないというのが、汚水(ISU)関係者には分からないのでしょうね。
2018/09/02(日) 23:42 | URL | だらごろこぱんだ #u4iln8sM[ 編集]
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