浅田真央(2012-13)

FRIDAY 2013/05/03日号(2013/4/19 発売)

浅田真央を追い詰めた「点が出すぎるプレッシャー」

 日本中が衝撃を受けた、浅田真央(22)の"引退宣言"。4月13日、世界フィギュアスケート国別対抗戦のフリーの演技を終えた後、来季への決意を聞かれた真央は「五輪という最高の舞台で、集大成としていい思い出ができるようにしたい」と晴れ晴れとした顔で語ったのである。

「翌日の会見では『今年に入ってから徐々に思い始めた』『将来的には良い家庭を築いて、子供が欲しい』とも明かしたんです」(スポーツ紙記者)

 23歳での引退。早すぎるようにも思えるが、フィギュア界では不思議ではない。

「女子フィギュアの身体的なピークは10代後半から20代前半。男子と違って、女子は大人になってから身体つきが丸みを帯びてくると、重さでジャンプが跳びにくくなるんです。加えて、真央はフリーの演技に3回転ジャンプ6種類すべてを入れるなど、難度が高く身体に負担がかかるプログラムをこなしてきている。でも、彼女はレベルが高いプログラムをやりたいという意志が強く、ライバルのキム・ヨナ(22)のように、勝つために多少難度を落としても完成度を上げるという発想がそもそもない。自身の代名詞ともいえるトリプルアクセルにこだわるのもそのためです」(スポーツライター)

 さらに、人一倍練習熱心なことも結果的には負担となったのかもしれない。

「真央はオフでも休まず練習を続けてきました。しかし、適度に休まないと肉体的、精神的にリフレッシュできません。以前、彼女を指導していたタチアナ・タラソワコーチは、『オフはちゃんと休みなさい』と口を酸(す)っぱくして言っていた。でも、真央の地元の名古屋では、子供たちでさえ『練習は毎日やるべき』という風潮が強い。幼い頃から毎日練習を続けてきた真央は、休むのが不安だったのでしょう。コーチに内緒でこっそり練習していたこともあった」(スケート関係者)

 そんな真央を変えたのが、3年前からコーチを担当した佐藤信夫氏だった。

「佐藤コーチは、オフは週1日練習を休むことを徹底させた。休日に取材を受けることも禁止し、スケートのことを考えない日を作るよう言い聞かせたんです。そのおかげで、真央は休日には姉の舞(24)と一緒にカフェでゆっくりランチしたり、読書やカラオケを楽しむなど、リフレッシュ方法を覚えていった。でも、リフレッシュの大切さに気づくのがちょっと遅かったのかもしれません」(前出・スケート関係者)

 飄々(ひょうひょう)とした印象がある真央。しかし、親しい人には「注目されすぎてつらい」とこぼすこともあったという。

「今シーズンは、四大陸選手権でトリプルアクセルを成功させたものの、けっして絶好調というわけではありません。それでも、銅メダルだった世界選手権以外では、5戦連続で優勝している。真央自身、予想以上の高得点が出て驚いていたこともありましたし、次点だった鈴木明子(28)のほうが完成度が高いと思われた大会もありました。このような時、関係者の間では、真央のスポンサーの一部企業が大会のスポンサーも兼ねていることが話題にのぼってしまうんです。

 フィギュアの採点基準は不明瞭な部分が多く、本当のところは分かりません。しかし、そのために真央の得点に疑いの眼差しが向けられてしまう。口に出すことはありませんが、彼女自身も高得点をプレッシャーに感じていたことがると思います」(前出・スケート関係者)

 気になる引退後の活動だが、アイスショーや解説者をはじめ、仕事のオファーは引きもきらないことが予想される。

「真央に限ったことではないですが、フィギュアの選手は"フィギュアしか知らない人生"に不安を抱いている。もちろん、彼女もショーなどに出ることはあると思いますが、むしろスケート以外のことにトライしたいという気持ちが強いそうなんです」(前出・スポーツライター)

 1年後、引退の日を迎えた時、彼女の胸にこみあげるのは、寂しさよりも重圧からの解放感――なのだろうか。

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真央さんは高難度技に挑戦している割には転倒回数が少ない。それにも係わらず、わざと転倒シーンが記事に使われる。記事の作成者は高難度技で体に負担がかかり、引退へと仕向けたい意図が伺える。

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点数は難しい事を挑戦した人の方が損をする採点システムが問題。勝つために難易度をジュニアレベルまで落とす。フィギュアスケートは年々進歩していかないといけないのにね。慢心せず向上していく選手が国籍問わず、人から愛され尊敬される。
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アサ芸プラス
浅田VSキム・ヨナ、実力・ボディ・稼ぎを徹底比較
配信日時:2012年12月20日 9:59 AM
http://www.asagei.com/excerpt/11092

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 2010年のバンクーバーでは明暗がくっきりと分かれた。銀メダル獲得とはいえ、浅田真央が獲りたかったのは、キム・ヨナが手にした金メダルだ。あれから3年近くが経過。紆余曲折の末、再びソチ五輪に向けて走りだした宿命のライバル2人の“変化”を徹底比較したい。

 12月8日、日本女子フィギュア界のエース・浅田真央(22)が、4年ぶり3度目となるGPファイナル優勝を果たし、11月の中国杯、NHK杯に続いて、今季3連勝を決めた。

 14年に五輪の開催地となる、ロシア・ソチの同会場で達成したのは吉兆だが、この時点で、今季世界最高の196・80点を叩き出すおまけも付き、完全復活を印象づけたのである。

 思えば、10年のバンクーバー五輪で宿命のライバル、韓国のキム・ヨナ(22)に敗れて銀メダルを獲得して以来、浅田は苦戦を続けてきた。

「直後の世界選手権こそ制したものの、ジャンプの矯正がうまくいかなかった翌シーズンは1度も優勝しないまま終了した。続く11・12シーズンも、最愛の母の死という不幸にも見舞われて、3季ぶりのGPファイナルを欠場したり、2年連続で世界選手権を6位で終わるなど低迷を続けました」(スポーツライター)

 その原因として、体型の変化があげられた。

 スケート連盟関係者が話す。

「浅田はもともと、父母も背が高いことから、体型の変化で苦しむことは危惧されていた。現に姉の舞(24)は、太らなかったものの身長が伸びたがためにダブルアクセルを跳べなくなったと言われ、セミリタイア状態です。浅田も骨格が一回り大きくなり、その体型の変化にあらがえなかった。ジャンプする時の重心のかけ方に微妙な乱れが生じていたようです」

 そんなピンチも、バンクーバー以後の低迷期、佐藤信夫コーチ(70)に師事したおかげで徐々に克服していったというのである。

 体型問題に直面した浅田は、それでも代名詞であるトリプルアクセル(以下3A)にこだわりを見せた。しかし、佐藤コーチは、スケーティング技術の向上なくしては選手として手詰まりとなる可能性があること、ましてキム・ヨナには勝てないことから、当面はそのこだわりを捨てさせたのだ。

「ライバルである、キム・ヨナのスケーティングは滑りだした際にエッジが氷とすれるザザッという音が全然しないんです。これは、佐藤コーチが理想とする、『パンの上にバターをスーッと塗る』滑りと合致し、浅田との差の一つと認識していた。佐藤コーチは『ジャンプはスケーティングの続き』との考えを持っていますから、まずスケーティング技術を磨くことで、ライバルとの差を縮め、得意のジャンプにも相乗効果をもたらそうと指導を続けたんです」(前出・スケート連盟関係者)

 その結果、先のGPファイナルのように、浅田は得意の3A抜きでも高得点を出すまでに進化を遂げたようだ。

 進化といえば、先にも触れた、実母の死というショックを乗り越えたことも大きい。さらにそのうえで、別の技術向上に明け暮れていたのである。

「浅田は今年4月から3カ月間、氷上の練習を取りやめ、ハンガリーに渡ってバレエのレッスンに時間を費やしました。演技力を増した彼女は今、結果を出しているとともに、半年前には触れられなかった、お母さんの話を、周囲にできるほどまでに精神力の強さを見せているのです」(スポーツ紙デスク)

日本経済新聞
「高橋と魂が通じた」 フィギュア屈指の振付師
配信日時:2013/11/16 7:00
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK0900P_Z01C13A1000000/

■ノクターン、浅田にぴったり

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浅田のSPの曲はショパン作曲「ノクターン」。ニコルさんは「浅田にぴったりの曲」という

 「私にとって『ノクターン』は甘くて柔らかく、思慮深くて優しい。でも強い曲。まさに真央に対して私が持つイメージそのもの。ぴったりの曲だわ」

 「真央は出会ったころ、無邪気な14歳の女の子そのものだった。この年代は選曲が難しい。あっという間に成長するし、日々変わるから。15歳の真央に『ノクターン』を選んだのは、真央を見るといつもショパンを思い出すから。羽のように氷上を滑る姿……。ショパンは真央のための作曲家だと思う

 「まだ子供っぽかったから、エキシビションに『オズの魔法使い』も使ったけれど、『ノクターン』で彼女がアーティストとしても成長する手助けをしたかった。23歳の今は『ノクターン』に漂うもの悲しさ、曲の多層性を理解できる」

 「真央はいつも氷との特別な関係を感じる。ほとんど力を加えず、飛ぶように進む。お湯に浸した温かいナイフで冷たいバターを切るように滑らか。真央が滑る音は美しくて、すぐ真央ってわかる。14歳のころからね」

フィギュアスケート
ころすけさんのブログ
佐藤信夫コーチの発言
公開日時:2014/04/25 21:28
http://figureskatingfc2.blog.fc2.com/blog-entry-6.html

ころすけさんのブログをヨン棒のスケーティングスキルについて調べていたら発見したブログ。休止中なのか終了なのか分からないけど、ぜひ続きが読みたいなあと思った。NAVERまとめはいいものもあるし、まとめ方の恣意的な悪意が込められたものもある。

Skating Skill - compare Yu-na Kim with Mao Asada

https://youtu.be/TIMIPL4979Q

フィギュアスケートについて興味のない人にとったら、週刊誌のデマ記事を読んで、ふーんと思うでしょうね。でも、フィギュアスケートに関しては国民性や民族的な気質がスケーターの格に出て来るんだなあと感じる。

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ただ滑るだけなら、エッジがフラットの方がスピードは速く前に進める。ヨン棒にスピードがあるのは、エッジが傾いていないから。ヨン棒はフィギュアスケートじゃなくて、スピードスケートをしておけば良かったのにね。

比較が好きで、上下を気にする。それは古い慣習というか腐儒であって、もういい加減にやめないとね。あかん国におもねったおかげで、視聴率だだ下がり。因果応報自業自得ざまあですけど。

私はテレビがないので、ネット上で公開されているニュース動画を視聴している。蛆テレビは女子アナをタレント化したおバカ局だったので、元々好きじゃなかった。女性のアナウンサーは元NHKの加賀美幸子アナぐらい低音の声でないと聞いていてイライラする。

フィギュアスケートはクリック負債の作った新採点方式では、相対評価から絶対評価にしたんでしょう。であれば、選手個人個人の個々の技術を見ていかないとせっかく採点方式を変えた意味がない。
日々の思いを本気で伝える! 修造コラム
報道ステーション 浅田真央選手~復活を支えた深い絆
投稿日時:2013年4月11日 12:04
http://www.shuzo.co.jp/blog/2013/04/column_575.html

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今シーズンのフィギュアスケートも、4月11日から始まる国別対抗戦が最後になります。

浅田真央選手は、今シーズン、6試合戦って5勝と完全復活!

そして、何と言っても真央さんの笑顔が多く見られたのがうれしかったですね。

実は、この笑顔、ある方との深い絆の中で取り戻したものなんだそうです。

今シーズン、真央さんがショートプログラムに選んだ曲は「I Got Rhythm(アイ・ガット・リズム)」。

真央さんにどんなところを見てほしいか伺ってみると、ステップの真ん中あたりに出てくる振付けが、本当に楽しんでできるところだそうで、一番のお気に入りとのこと。

こんなにも元気なプログラムを演じるのは、実に7シーズンぶりだそうです。

「アイ・ガット・リズム」は、本当に明るくて元気な曲なので、真央さん自身もとても助けられたんだとか。

その曲を真央さんに授けたのは、振付師のローリー・ニコルさん。

プログラムの曲を選び、それに合わせて振りを付ける振付師さんです。

通常、「選手の個性」や「過去のプログラム」を踏まえて曲を選ぶのですが、ローリーさんが、昨年5月に真央さんに会ったときに感じた、彼女の心の重さ、そして異変。

一昨年12月に最愛の母をなくし、昨年3月の世界選手権も6位とふるわず、初めてスケートと向き合えない日々が続いていた真央さんに、ローリーさんは、「私も母親だけど、もし私が死んでも、子どもには”自分の人生”を楽しんでほしい。だから、真央さんには明るい曲にしよう」と声をかけたんだそうです。

リンクに行くのがうれしくて、ワクワクするような、そんな曲に。

それは強い絆があるからこそのメッセージだったんだと思います。

そこで選んだ曲が、「アイ・ガット・リズム」。

真央さんが、最初に曲を聞いたときに、「これだ!」というふうに笑顔で目を輝かせたそうです。

そして、今シーズン、リンクの上でも笑顔で躍動する真央さん。

さらに、今年2月の四大陸選手権では、トリプルアクセルを解禁し、見事成功!

ショートプログラムでは、今季世界最高の74.49点も叩き出しました!!

2005年の「くるみ割り人形」以降、情熱的な振付けや優雅な振付けなど、本当にいろいろなプログラムを一緒に作り上げてきた二人。

真央さんにとって、ローリー・ニコルさんはどんな存在か伺うと、自分にとっての「Best Choreographer(最高の振付師)」だそうです。

心の部分で言うと、「試合ではいつも一緒にすべっている人」

来年はいよいよソチオリンピック。

ローリーさんと真央さんは、ショートプログラムでタッグを組むことが決定しているそうです。

ソチでの曲のイメージは何となく決まっているそうで・・・

それは、2006年の「ノクターン」のイメージに似た感じの曲。

今シーズンのイメージとは、またガラッと変えての挑戦になりますね。

今回、真央さんとローリーさんの関係を知るにつれて、選手が今何をしたいのか、選手の心が今どこにあるのかをしっかり把握できている振付師は、その選手との信頼関係も厚く、選手自身も氷の上で自分の演技、そして想いを、より豊かに表現できるのではないかと思いました。

真央さんと佐藤コーチとの二人三脚も3年目に入りましたが、今回の話の中で、佐藤コーチからは、自分のスケートをつかむまでに3年はかかると言われていて、真央さんは今やっとその意味が分かったそうです。

やっと今、自分のスケートをつかんだ。

リズムをつかんだだけではなく、真央さんは今「アイ・ガット・マイ・スケート」、自分のスケートもつかめたんだと思います。

ようやくつかめたその自分のスケートを、これからもどんどん表現していってください!

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安藤優子: 演技直前、出走直前についての佐藤コーチと浅田選手の会話をちょっとお聞き下さい。

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安藤アナ: あのー、聞いていただいてお分かりのように、技術的なことは何も言っていないんですよ。つまり、「軽くね」とか「攻撃的に」とか「自信」とか本当にこのレベルにくると最後の最後はメンタルなんだなということがとてもよくお分かりいただけると思うんですね。いかに技術をもう果たしているわけですよ技術レベルは。そこのメンタルをつけていくかっていうギリギリの調整だったと思います、ね。

木村太郎: 僕はさっきのね、バッチテストとこれを比べて見てたんですけどね。目標を掲げて、一生懸命何て言っていいのか、励ましてやらしていくってね、体罰ないんですよ、この世界には。

でも、やっぱり柔道にも級はあるんですよ。段もあるんです。でも、これから習わなきゃならないことがいっぱい柔道界にはあるような気がしましたね。

安藤アナ: なるほどねえ。このフィギュア陣ののびのびさを見ると、本当にそうですね、はい。

ちょうど柔道の体罰問題が話題になっていた時期。フィギュアスケートは競技人口も指導者も少ない。実際、性犯罪事件もフィギュア王国愛知で起こっている。フィギュアスケートは学校外で自主的に習いに行っている事なので、嫌になれば辞めることができる。

教育という病 子どもと先生を苦しめる「教育リスク」 (光文社新書)
教育という病 子どもと先生を苦しめる「教育リスク」 (光文社新書) 新書 – 2015/6/17
内田 良 (著)

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リスク・リポート
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名古屋大学大学院教育発達科学研究科・准教授

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公式サイト    学校リスク研究所(Research Institute for Risk In School)

学校リスク(スポーツ事故、組体操事故、転落事故、「体罰」、自殺、2分の1成人式、教員の部活動負担など)の事例やデータを収集し、隠れた実態を明らかにすべく、研究をおこなっています。個別事案や学校現場との接点も多く、また啓発活動として教員研修等の場において直接に情報を提供しています。専門は教育社会学。博士(教育学)。ヤフーオーサーアワード2015受賞。日本教育社会学会理事、日本子ども安全学会理事。著書に『教育という病』(光文社新書)、『柔道事故』(河出書房新社)、『「児童虐待」へのまなざし』(世界思想社、日本教育社会学会奨励賞受賞)。■依頼等のご連絡はこちら:dada(at)dadala.net

問題は学校で行われる授業と部活。武道が学校の体育で必須となり、事故が余計に増えた。学校で子供が殺される。親御さんはそれを望むのだろうか?子供に選択の余地はないし親も選ぶ権利がない。

ロルちゃん・個人コーナー・日本は変わらない?・ビデオNo.112

https://youtu.be/qkQ8oIRTR88?t=6m38s  (5:45~9:25)

スポーツは地域のクラブチームで希望者が参加すればいい。文化系の趣味はロルちゃんの言う通り、“友の会”でいいでしょう。日本式のお稽古は先生との相性や生徒さんとの人間関係で疲弊して続かない。何で日本で通信教育があってなかなか廃れないのか容易に想像がつく。
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伊藤利尋: 世界フィギュア日本人初のメダリスト佐野稔さんに浅田選手の進化について詳しく伺いたいと思います。

佐野さん、真央ちゃん強かった。そして、改めて真央ちゃん自身がトリプルアクセルにこだわりを持っていたんだということを感じるそんな大会だったと思いました。

佐野稔: そうですねえ。で、やっぱり浅田さんにはトリプルアクセルがなくてならないものですね。今までショート、僕も今回今シーズントリプルアクセルなしのショートを何度も見ましたけども、違いますね。

ショートプログラム全体のものが、トリプルアクセル入ってすべてやり切るショートプログラムと、なしでやり切るショートプログラムではやっぱりね、価値がこんな違うし(手を大きく上に上げて差を示しながら)、たぶん浅田さん自身が滑っている中での、テンションの高さが全然違うと思う。動きが全然、うん。

伊藤アナ: これまでの『I Got Rhythm』とは全然違うんだと、こういう風に語っていました。で、大会後のコメントなんですが、「挑戦することが楽しみ。今大会は怖さよりもどこまで挑戦していけるかが課題だった」

敦さん、これまでずーっと我慢して敢えて回避していたトリプルアクセル。これにチャレンジできる喜びを真央ちゃんは感じていた。

田村淳: ねえ、本来ならあの大舞台で、成功させなきゃっていうプレッシャーに負けちゃいそうなところを、そこが楽しみだって変わってるっていうは、メンタルの強さもかなり昔と変わっているということなんでしょうね。

佐野さん: そういうことなんだと思いますね。そして、ある意味一時期下まで落ちましたよね。トリプルアクセルがやっぱり跳べなくて。そっからこう上がって来てますんで、そういう意味では非常に強くなったという風に言っていいと思います。

伊藤アナ: 佐野さんによるとね、3年前のバンクーバーオリンピックの時と比べてもトリプルアクセル同じなんですが、進化が感じられるということなんですね。

ひとつめの進化なんですが、跳ぶタイミングが、まあ比べればバンクーバーは遅かった。今回は早くなっているということなんです。3年前と比較して、ちょっとVTRで解説いただきたいんですが。まずはこれ、2010年バンクーバーの時です。

 進化①タイミング
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佐野さん:今ここで用意が始まって、ジャンプを跳びました。ここまでのタイミングっていうのが、まあこれ見ていただきますと、準備をして、跳びます。早くなっているんですね。

(本当だー)

はい、このタイミングの早さ、これちょうど自動で一緒にやるから分かるんですけど、もう跳んじゃっているわけです。バンクーバーの時のまあアクセルも悪くないんですけども、今回のアクセルの方が空中姿勢の確かさ。分かります?分かりにくいですねえ。僕にしか分かんないのかな。空中姿勢がしっかりしているんですね。なおかつ、

住吉美紀: 何となく重心が低いところにあるような気がします。

佐野さん: それもあると思います。それは太ももの違いだと思うんです。今の方が太ももがしっかりしているんですね。非常にいい筋肉として仕上がってる。ですので、まあGOEという話をしていいかどうか分かんないですけど、

伊藤アナ: 出来栄え点ですね。

佐野さん: 出来栄え点です。これが今回1.57とっているんで、これはすごい話なんですね。

伊藤アナ: 同じトリプルアクセルでも出来栄えはいいですよというジャッジの評価が加わってるということですね。

で、もうひとつトリプルアクセルについては、力強さが感じられたということなんですが、それは、

  進化②力強さ
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高さを求めていたバンクーバー、今回は遠くに跳んでいる。

佐野さん: これがね、今回は混ざったと見ていただければいいと思います。

伊藤アナ: 高く遠くへ。

佐野さん: 高くて遠くへ行っている。ということで、滞空時間も多少伸びていると思うんですね。まあ、滞空時間が伸びることで、結局ジャンプに余裕が出来ますし、なおかつ先ほどのGOEって話もありましたけども、そこにもまた結びついてくる。総合的に、要は浅田さんのトリプルアクセル自体がレベルが上がってるということですね。

伊藤アナ: いうことですよね。実はこれまでは佐藤信夫コーチについてとにかく基礎から真央ちゃんやり直すんだよっていうことを一生懸命佐藤信夫コーチがやっぱりここまでトリプルアクセルを回避させてきた ― それがいいトリプルアクセルに逆につながっていると、こういう理解でいいですか?

佐野さん: うーん、結局トリプルアクセルを中途半端な形で、その試合でやるんではなくって、完璧に仕上がってからやっていこうというのが、佐藤先生の作戦だったと思うんですね。ですので、今回まあ四大陸の前に仕上がりが見えた、という形で公表したと思うんですけども、そこまで本当にね、まあ2年半ですか?よくねえ、真央ちゃんも我慢したし、なおかつ佐藤信夫先生もよく押さえましたよね。浅田さんをね。

伊藤アナ: とにかく、ベースを強くするんだ。バンクーバーで涙を流したあの悔しさ、ソチでは絶対金なんだという中で、ベースの滑りに鬼の強さがあるとすれば、トリプルアクセルは金棒だって何べんも佐野さんにね、解説いただいて、まさにその金棒を今手にし始めて確認し始めている。

さらに3回転-3回転というもうひとつの金棒もということなんですけども、えーソチで金をとるという大目標に向けてなんですが、完成に近付いて来たそんな印象ですが?

佐野さん: はい、今回は僕はね、フリーでは3回転-3回転やらないのかなあと思っていたんです。というのは、ショートプログラム見た時にトリプルアクセルバシッと跳んで、3回転-3回転をショートではやんなかったんですね。だから、フリーもその同じ感じでやるのかなと思ったら跳んじゃったですね。

だから、私は非常にびっくりしました。はい、トリプルアクセルやって、しかもまた3-3もやっちゃった。うわぁーこれはすごいぞと思っていたんですけど。ですから、そこまで完成度も高くなっているというところだと思いますね。

伊藤アナ: いうところですね。ですから、ベースを強くする、真央ちゃん自身もその我慢というのは大変辛かったと思うんですが、ついに解禁されたトリプルアクセルそして3回転-3回転。

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いよいよソチに向けてなんですが、まずは3月に世界フィギュアが控えています。えっー、キム・ヨナとの対戦というのも予定されているんですが、まあ今シーズンキム・ヨナが得点としてはですね、201.61という得点を出した大会があるんですけども、ただ大会の格がですね、全然違いますし、まず真央ちゃんの方が得点が上回っている。まあ、キム・ヨナ云々よりも自分との戦い今のかたちでいかに精度を上げていけるかということになりますかね?

佐野さん: そういうことになってくると思いますね。で、まあ今回四大陸では真央ちゃんそのフリーがあまり良くなかったんです。ああ、まあ、本当にいいんですよ、いいですけども、自分なりにこことここをミスしているということがよく分かってるはずなんですね。

あと1ヶ月、それをええー次の世界選手権までどう調整してくるか―それと、今回はトリプルアクセルをショートであまりにもうまくやっちゃってノリが良すぎて、ショートで疲れちゃったんじゃないかなと。

(ああっー)

佐野さん: やっぱり、ノリ良くやるとね、スケーターは疲れるんですね。その疲れがやっぱり翌日に残りますから。そこまで計算はして練習はできてなかったと思いますので、次回はそこ計算して練習しますから、いいものやってくれるんじゃないかなと思いますね。

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伊藤アナ: そして、ソチに向けてなんですけども、そういった意味ではもっともっとショートでトリプルアクセルだけではなく、ここ(ショート)にも3回転-3回転を入れたり、(フリーで)トリプルアクセルを2回にしたりという工夫が必要になってくるんだろうということですか?

佐野さん: そうです。やっぱり、トリプルアクセルは2回欲しいし、ショートでもやっぱり3回転-3回転は欲しいです。もうここのレベルになると、最高難度になりますので、僕は220点~230点ぐらいの勝負になるんじゃないかなと。総合得点ですよ。

(すごーい)

佐野さん: 思いますね。

伊藤アナ: ただ、その得点が取れればもちろん放っておいてもライバル関係ない、真央ちゃんがこれに向けて練習する。あの「ガッツポーズしたくなかったんですよ」っていうコメントは僕深読みかもしれないけど、やっぱり真央ちゃんの最大の目標はソチで金を獲るためなんだろうなと。そこでこそという思いがあるのかなと感じましたけども。

バンクーバーでね、あの溢れ出る涙を我々見てますんで、ソチでは最高の笑顔を。それに向けて着実に来ているなとそんな印象を持ちました。佐野さん、どうもありがとうございました。

佐野さん: ありがとうございました。

住吉さん: ありがとうございました
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