刈屋富士雄

【2014年1月13日 NHK おはよう日本

江崎史恵アナ: この得点は今回の金メダルの基準となってくるのか?

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刈屋富士雄アナ: ま、実際にですね、大会に入ってみないと点数の出方というのは本当はわからないんですけども、ただ、現時点ではやはりあのバンクーバー時のキム・ヨナ選手を超える選手がこの4年間いなかったっていうことと、キム・ヨナ選手が当時に近いレベルを今維持していると推測するとですね、やはりあの点数がひとつ各国のですね、目標になってくるんじゃないかなという気がしますよね。

江崎アナ: 4年前に20点以上の差が二人にあったわけですよね?その差を縮められるのか?あるいは浅田選手が上回ることってできるんでしょうか?

刈屋アナ: 4年前も浅田選手がミスしないで4分間しっかりとあの作品を仕上げていれば、恐らく得点はそんなに差はなかったと思うんですよ。近い得点が出たと思うんです。

ただ、作品が仕上がらずにミスをしてしまいましたので、4年間技術を見直してきて、より高いレベルで今度は最高の作品をという形で積み上げてきた技術がありますので、より高いレベルで今完成に近付いているだけに、その得点差というのは心配御無用!という感じがします。

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【3つの心配御無用ポイント】

①4 → 6

刈屋アナ: ジャンプの種類なんですけれども、あのーバンクーバーの時はですねえ、このトリプルアクセルを中心に作ってきたプログラムですので、技術的な不安のあったルッツとサルコウという2種類のジャンプを捨てていたんですね。

江崎アナ: 跳ばなかったんですねえ。

刈屋アナ: ですが、今回技術を一から見直して、この6種類すべて安定して跳べるようになってきました。そうなってくると、今度は高い得点の組み合わせでプログラムを構成することができますし、やはり6種類を跳べるということで余裕が出てきて、バリエーションも増えてきますので、プログラム自体のまあグレードも上がってくるということになります。

②スピードアップ

刈屋アナ: スピードがですね、生で浅田選手の演技を見るとはっきり分かるんですけども、スピードが速くなっているんです。

江崎アナ: そんなに上がっているんですか?

刈屋アナ: スケーティングの技術が上がってきているということですね。そうなるとどういうことが言えるかというと、緩急が付くんですね。

江崎アナ: 緩急?

刈屋アナ: はい、つまりメリハリが付くんです。ですからメリハリが付くことによって、演技力に幅が出てくる。つまり音楽の表現にしても、はっきりとこう音楽、音を取ることができて、それをアピールすることができますので、そうなってくると演技構成点に大きく響いてきますよね。

それだけやはり演技力の幅が広がってきているということが言えると思います。

江崎アナ: こうした基礎を見直すことで、浅田選手前回よりもどのくらい得点をこう増やすことができるとお考えですか?

刈屋アナ: 私がざっと計算したところによりますと、15点は上乗せできると思いますね。

江崎アナ: でも、まだ足りないんですよね?

刈屋アナ: 足りないですよね?

③トリプルアクセル

刈屋アナ: トリプルアクセルなんですけれども、もう浅田選手の代名詞ですよね。4年前はこのトリプルアクセルを中心として作ったプログラムだったんですよ。

ですけれども、今技術を見直してきて、より高いレベルで他の要素を構成してますので、その他の要素を構成した高いレベルの得点のプログラムのさらに最後にトリプルアクセルを加えることができると。

つまり、切り札として使えることができますので、そう考えるとトリプルアクセルをここで最後にプラスすることによって、さらに得点は10点ぐらいは上乗せできるだろうという風に私は推測しているんですよね。

10点上乗せされると、前回のキム・ヨナ選手の得点を上回ることになりますね。

江崎アナ: ただ刈屋さん、その今シーズンですね、浅田選手トリプルアクセルをそのきちんと決められてないということが心配なんですけれども。

刈屋アナ: いやでも、それは全然心配御無用でして、あのトリプルアクセルぐらいの大技になりますと、シーズンを通してずっーと安定して決めるってことは難しいんです。

やはり、シーズンの中でピークを持ってきた時に確実に跳べるかどうかということになりますので、本番でそのピークを持ってくれば恐らくしっかりと跳べるんじゃないかなと4年前もそれをしっかりとピークに合わせてトリプルアクセルを3回ショートプログラムを含めて跳んでますので、そう考えるとその実績を考えると跳べるんじゃないかなと。

そう考えてくると得点ということはあまり考えずに、浅田選手が目指している最高の技トリプルアクセルを含めた最高のプログラムをオリンピック本番で作るという浅田選手の目標が達成できれば、もう金メダルに十分到達できる点が出るという風に言えると思いますね。

江崎アナ: 楽しみですね。
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【2013年12月24日 NHK おはよう日本

浅田真央選手: 今シーズン、シーズン初戦から含めて、自分の満足のする演技が出来ていないので、あの悔しい気持ちでいっぱいです。なので、あのこの気持ち、悔しい気持ちを忘れないでこれからもう一度気持ちを切り替えてソチオリンピックに臨みたいと思っています。

もちろん日本にも一番いい色のメダルを持って帰りたいなっていうのがありますけども、でもバンクーバーの時も自分は金メダルを目指してやってきたんですけど、自分のその失敗がすごく悔しかったので、あのこのソチオリンピックではメダルの色ももちろん大切かとは思うんですけど、まずは自分のあの演技を自分の目指している最高の演技をパーフェクトに滑ることを目標にして頑張りたいなあというふうに思います。


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刈屋富士雄アナ: GPファイナルで優勝したこの羽生選手と浅田選手、この二人がですね、もう日本選手権で勝つとかそういうことではなくて、既にソチに向かっていたと。ソチに向かっての闘いを見せたという点が非常に何か嬉しかったなあという――

やあ、でも僕がすごく嬉しかったのは、あのもう完全にソチに向かって気持ちは行っているなあという戦い方ですよね。

もし、日本選手権を勝つということを考えていたらまったく違った選択をしたと思いますよね。そうすれば勝てたかもしれないんですが、そういうことをせずにあるいは守りに入らずにしっかりとソチに向かって攻めの姿勢ができたと。

まあ、それはトリプルアクセルを2回挑戦したと、いうところに現れていますし、やはりあのー4年前にバンクーバーの時にですね、まあトリプルアクセルを二つ含めた作品をオリンピックの舞台で出そうと思って4分間臨んだんですけども、最初の2分はすごい雰囲気だったんですよね。

場内も「おっ、これは浅田真央が金じゃないか」というぐらいの雰囲気になったのですが、残り2分でやはり先ほどインタビューで本人が言っていたとおり、「作品としてまとまらなかった」そのために、今の体に合った技術をもう一度いちから4年間積み上げてきた、その成果であの浅田真央スケーターとしていよいよ完成の域に達してきて、その最後の最後のパーツですよね。

このトリプルアクセルをあと残り1ヶ月ちょっとのところで最終的に完成させればもう6種類のトリプル、あるいはトリプルアクセルを含んだ6種類のジャンプを含めた作品が、いよいよオリンピックの舞台でお披露目できるというまさに最後の詰めの段階に入ってきたなというのをですね、昨日の日本選手権で感じましたよね。

本人はもう日本選手権の結果をスコアとは関係なく、もう最後の作品の最後のパートを作る段階に入っているなあということを感じましたので。楽しみですよね。

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ですから本人は、金メダルの期待を叶えようと思うだろうし、それなりの力はあるんですけども、でも一番やりたいのはトリプルアクセルを含めた自分の最高の技術を詰め込んだ“作品を作る”―ソチでその作品を作ることが今一番頭にあることじゃないかと思いますし、そのための今最後のもう詰めの段階に入ったなという感じがしますね。

スポニチアネックス
NHK刈屋アナぼう然…「コメント浮かばず」
配信日時:2010年2月27日 06:00
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2010/02/27/kiji/K20100227Z00002870.html

 【バンクーバー五輪女子フィギュアスケート】実況を務めたジャパンコンソーシアム(NHKと民放の共同取材チーム)の刈屋富士雄アナウンサー(49、NHK)は「最高レベルの争い。特に最終グループは今の女子フィギュアの最高の演技を出し合った」と各選手の見事な戦いぶりを絶賛。

 これまで数々の名フレーズを残してきたが「浅田選手の演技が終わった瞬間、コメントが浮かびませんでした。演技自体は絶賛したかったのですが、浅田選手の気持ちを思うと何と表現したらいいか分かりませんでした」と説明。「点数では負けましたが、人の心を揺さぶることが本質でもあるフィギュアとしては浅田選手の演技は最高でした」と賛辞を送った。
 NHKは27日にNHKスペシャル「浅田真央 キム・ヨナ “史上最高”の闘い」(後10・00)を放送することを決めた。
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